脳神経外科|北村脳神経クリニック|横浜市本郷台駅の脳神経外科

〒247-0007横浜市栄区小菅ヶ谷1-5-4
本郷台駅前メディカルモールA1区画
045-891-2222
WEB予約
ヘッダー画像

脳神経外科

脳神経外科|北村脳神経クリニック|横浜市本郷台駅の脳神経外科

脳神経外科について

MRI画像を元に診察する様子

脳神経外科は、脳や脊髄、神経、筋肉の病気をみる診療科で、体の動作や考えたり覚えたりすることが上手くできなくなってしまう病気を対象としています。しびれや、めまい、歩きにくい、上手く力が入らない、手足や体がかってに動いてしまう、ひきつけ、しゃべりにくい、頭痛、もの忘れ、意識障害など、対象となる症状はたくさんあります。

手術を行うだけでなく、全身を診ることができる脳神経外科は、多様な領域の病気に精通し、頭痛、脳血管障害、認知症、大脳の仕組みなどの症状や病気を専門領域としています。気になる症状があるけれど、何科を受診して良いか分からないといった場合など、お気軽に当クリニックへご来院ください。

脳神経外科でよくみられる症状・相談

  • しつこい頭痛がある
  • ろれつが回らない、言葉がしゃべりにくい
  • 手足に力が入りにくい
  • けいれんして、意識がなくなる
  • めまいがする
  • 片方の手足や顔がつっぱる
  • 最近、もの忘れがひどい
  • 視野の右側や左側が見にくくなった(暗くなった)
  • ものがだぶって二重に見える
  • 手足がふるえる
  • 足や体が勝手に動く
  • 手足がしびれる
  • 手足の感覚が鈍い
  • 歩きづらい 
  • ふらつく
  • 顔のピクつきや足がむずむずする
  • 筋肉がやせてきた
  • “こむら返り”を起こしやすい

脳神経外科の主な病気

頭痛

頭痛は原因となる他の疾患がない頭痛(一次性頭痛)と他の疾患が原因で起こる頭痛(二次性頭痛)に分けられます。

脳卒中

脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破れたり(脳出血、くも膜下出血)して、脳の機能が障害される病気の総称です。日本で最も多いのが脳梗塞で、脳卒中の7割を占め、次いで脳出血が2割、くも膜下出血が1割といわれています。

急に手足が動かない、言葉がうまく話せない、話が理解できない、顔がゆがむ、耐え難い頭痛と嘔吐が突然出現するといった症状は脳卒中に特徴的ですが、症状が軽い場合は御本人、御家族ともに病院への受診をためらうことがあります。当クリニックでは適切な診察、MRIを用いた早期診断が可能ですので、少しでも不安や心配を感じましたらお気軽にご相談ください。脳卒中にならないための予防医学にも一緒に取り組んでいきましょう。

脳梗塞

脳梗塞の原因には、高コレステロールや高血糖などの影響により、血管の内部が狭くなっているところに血の塊が詰まってしまう「血栓」と、血管内部に狭窄はなく、血の塊がすっぽりとはまって閉塞してしまう「塞栓」があります。また、病態によってラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓の3つの病型に大きく分けられています。

ラクナ梗塞は脳血栓症で、細い血管の動脈硬化によるものです。太い血管の動脈硬化によるものはアテローム梗塞といいます。心原性脳塞栓症は、心臓内に生じた血栓などが血流にのって脳に到達し、脳動脈が詰まって起こります。3つの病型のなかでは最も急激に症状が現れ、重症であることが多いとされています。このような場合には血栓溶解療法や機械的血栓回収療法などの緊急治療が必要となる可能性があります。

当クリニックでこれらの治療を行うことはできませんが、早急な診断及び近隣の病院への連携により速やかに患者様を引き継げるよう体制を整えております。脳梗塞後には血液サラサラの薬(抗血小板薬や抗凝固薬)の内服が必要となりますので、再発予防において当クリニックの役割を果たしていきたいと思います。

脳梗塞の症例01
脳梗塞の症例02
脳梗塞の症例03

この方は左の中大脳動脈が詰まってしまったことによる急性期脳梗塞を発症しました。まだ脳梗塞の範囲が小さく済んでいるうちに機械的血栓回収療法によって詰まりが改善され、血管の描出が改善、症状も改善しました。

早期診断、早期治療が功を奏した方になります。

脳出血・くも膜下出血

脳出血・くも膜下出血の症例01

脳の実質内に出血した場合は脳出血、くも膜下腔と呼ばれる部分に出血が生じた場合をくも膜下出血といいます。それぞれ高血圧と脳動脈瘤の破裂が原因となることが多いのですが、もやもや病や脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻などの脳の血管の病気によって生じることもあります。

特にくも膜下出血は脳卒中の中で死亡率が高く、重症な病態といえます。特徴的な症状として「突然起こる激しい頭痛」があります。原因として最も多いのが「脳動脈瘤の破裂」によるもので、全体の80%以上を占めています。治療には手術で脳動脈瘤の根元をクリップで止める「開頭クリッピング術」やカテーテルで血管の中から動脈瘤の破裂を防ぐ「脳血管内治療」があります。

血圧管理や動脈瘤の早期発見、早期治療による破裂予防が大切ですので、MRIを用いた正確な診断、治療方針の提案を当クリニックでは行っていきます。

右上の画像は、MRI検査でたまたま見つかった未破裂の前交通動脈瘤の方になります。破けるとくも膜下出血になってしまうので、大きさ、場所、形などを踏まえて、手術を行うべきかどうかを検討、ご提案させて頂きます。

脳腫瘍

脳腫瘍は頭蓋骨の中にできる腫瘍の総称であり、様々な種類の腫瘍があります。大きく原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍に分類されます。原発性脳腫瘍は、脳細胞や脳を包む膜、脳神経などから発生した腫瘍で、主に神経膠腫(グリオーマ)、髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫、頭蓋咽頭腫、中枢神経系原発悪性リンパ腫などが挙げられます。

転移性脳腫瘍は、肺がんや乳がん、大腸がんなど、他の臓器で発生したがんが血流によって脳に転移したものです。脳腫瘍が大きくなってくると、腫瘍の周りに脳浮腫という脳のむくみが生じ、脳の機能がこれらによって影響を受けるようになります。治療は脳腫瘍の性質や患者様個々の状態に合わせて行われます。腫瘍の場所によって様々な症状が生じますので、よくみられる症状・相談に当てはまるような場合にはお気軽にご相談ください。

脳腫瘍の症例01
脳腫瘍の症例02
脳腫瘍の症例03

右手のしびれがあり、MRI検査でみつかった髄膜腫の方になります。腫瘍の周囲に脳のむくみをきたしており手術による摘出術の適応があります。

顔面けいれん

顔面けいれんは、自分の意志とは関係なく片側の目の周りや頬、口などがけいれんする病気です。通常、目の周りからピクピクとする症状で始まり、徐々に頬や口元へ広がります。さらに進行すると、あごの下の筋肉もけいれんするようになってきます。

重症になると、けいれんが持続し、目や口周囲のけいれんが同時に起こり、顔が歪むこともあります。また、けいれんの無いときには顔面麻痺がみられることもあります。これらは顔面神経の圧迫(血管や脳腫瘍など)により起こっていますので、まずはMRIを用いた原因の検索と症状の程度に合わせた治療が必要となります。

抗けいれん薬の内服で良くならない場合にはボツリヌス毒素を局所に注射するボトックス注射や、顔面神経を圧迫している部分を外科的処置で治療する方法をご紹介することもあります。

もやもや病

脳の血管に生じる原因不明の病気で、厚生労働省の指定難病になっています。もやもや病では脳底部と呼ばれる部分に、細い異常血管がたくさん発達してきます。この病態がもやもやして見えることからこの名前がつきました。手足の麻痺、感覚障害、ろれつが回らない、言語が出ないなどの脳卒中様の症状が起きやすく、症状が一時的に起こり回復することがしばしばみられます。

ひどい血流不足が続くと、脳梗塞を起こしたり、逆に異常な負荷がかかって脳出血を引き起こすこともあります。以前はカテーテルでの脳血管造影による診断が必須とされていましたが、MRI機器の発達により、所見によってはMRIで診断できるようになりました。治療は外科的治療(脳血行再建術)が一般的ですが、症状や程度によって薬での予防治療が行われることもあります。

てんかん

てんかんは、脳の神経細胞が過剰に興奮し、けいれんや意識障害などを発作的に起こす病気です。人口100人のうち0.5〜1人の患者様がいる比較的身近な病気と言えます。小児から高齢者まで様々な原因で発症し、なかには認知症と思っていたものがてんかんであったということもあります。最も大切なのは発作のタイプを知ることです。

発作症状、発作の起きやすい時間帯・状況、発作頻度など、患者様だけでなく発作を目撃した方からも情報を聴取する必要があります。治療は、抗てんかん薬により発作が起きないように興奮を抑えることが基本となります。てんかん発作のタイプによって、用いるべき薬が異なりますので、正しく診断することが重要です。高度な検査、治療が必要と判断した場合には、てんかん専門医やてんかんセンターへのご紹介をさせて頂きます。

認知症

認知症とは認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。

パーキンソン病

静止時に手、足、あごなどが震える振戦、筋肉が固くなる強剛(筋固縮)、全身の動作が鈍くなる無動、体のバランスが悪く、倒れやすくなる姿勢反射障害、これらの症状が特徴的な病気で、中年以降の方に多く見受けられます。

基本的には脳神経内科の領域で、薬物療法が行われてきましたが、患者様によっては脳深部を電気刺激することにより症状の改善や薬物の減量が可能になることが知られています。症状から疑われる場合には適切な連携医療機関へのご紹介も可能ですので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

TOP